スローガン 理事長所信

2013年度 一般社団法人大町青年会議所 スローガン

第31代理事長 坂中 忍

 
 せんしゃばんせん

千射万箭

~明日への旅立ち~

「基本方針」

 
                            • 地域へ積極的な情報発信

                            • 地域が求めるまちづくりの創造

                            • これから地域を担う人財育成

                            • 会員増強

 

2013年度 一般社団法人大町青年会議所 理事長所信

【はじめに】

(一社)大町青年会議所は、昨年創立30周年を迎えました。31年目となる本年を新しい時代への幕開けの年と捉え、誕生からの歴史を振り返り、これからの青年会議所に求められている事、また必要な事を模索しながら事業に取り組んで参ります。
歴史を振り返ったとき、地域開発の一環で、先輩諸兄が誕生させ青年会議所独自の事業として成長させた大町アルプスマラソンがあり、今では実行委員会を中心として運営されるまで成熟し、参加者が3000人を超える地域には欠かせない市民イベントとなりました。
また指導力開発では、地域に根ざした経済活動やNPOなどのまちづくり運動、そして首長や地方議員として地域の第一線で活躍されている先輩方の原動力は、青年会議所運動から生まれたものだと思います。
地域が疲弊している今、私たちが出来ることは何か?先輩諸兄の取り組んできた運動を参考にさせていただきながら「これからのまちづくり、人づくり」を模索して、時代の流れに沿った事業展開を目指して参ります。
本年度のスローガン「千射万箭」は弓道の心得としても使われますが、千本万本の矢を射る場合でも1本1本をおろそかにしてはならないという意味です。この地域を担う青年経済人である我々が、青年会議所運動の3信条「奉仕・修練・友情」のもと、活動1つ1つを蔑ろにすることなく確実に取り組み、明るい豊かな社会を築き上げましょう。

【発信力の強化】

大町青年会議所は、明るい豊かな社会の実現の為に日々運動に取り組んでおります。この運動を地域の皆様に伝播する事が、青年会議所の認知を高め、また事業の告知を行なう上で大きなメリットにつながると考えます。時代はインターネット社会へと移り変わっています。ホームページや広報紙を充実させ、幅広い世代の目に触れ興味を持っていただけるような活動を行ないます。
 

【地域財産の発掘】

我々の運動エリアであるこの大北地域は、北アルプスの麓で大自然に恵まれた山紫水明の地であります。また、スキー場や湖など自然を活かしたスポットも点在し、バブル期には多くの観光客が訪れ、この地域は活気に溢れていました。しかし時代の流れとともに、地域経済は疲弊の一途をたどり閉鎖されたスキー場、店舗、事業所なども多く目にするようになりました。
ところが、日本の屋根とも言われるこの地域には、まだまだ埋もれた観光資源や地域開発に繋がる財産があると確信しています。大町の「水」を飲料水として全国に発信しているように、隠れた「宝物」を発掘して地域に貢献できるような事業を創造し、再びこの地域が活気に溢れる「まちづくり」を行なって参ります。
 

【人財育成】

私は、青年会議所に入会するまで、まちづくりや自らの資質を高める事など考えた事もありませんでした。しかし、入会して「ためになるJC」と思い活動していた事が、「まちづくり」や「人づくり」を考えるきっかけとなりました。
青年会議所を通じて、地域の異業種のメンバーと語り合い自分の環境との違いに驚き、また長野ブロック協議会へ出向した時には、他地域の特性や手法を目の当たりにし、今までの自分とは違う考え方や手法などを経験したことが、仕事はもとより青年会議所運動など多くの場で活かされております。
このような経験から得たことは、「思い付きを口にするだけでは何も変わらない」でした。
また「人づくりはまちづくり」と先輩に聞いた事を思い出しました。今の私たちに「求められている事や、出来る事」を模索しながら自らが能動的に行動する事こそが自らを高め、地域経済の活性化に結びつきます。
今までにない出会いや経験、そして発見があるような事業を目指して参ります。
※人財:人材と財産(組織にとって、なくてはならない人)
 

【地域を担う人財の発掘】

地域で青年会議所運動を展開するには、会員の拡大も重要なことであります。大町青年会議所も全盛期には100名近く在籍していた時もございましたが、時代の変化や長引く不況などにより今では約20名にまで減少してしまいました。例年、候補者をリストアップし勧誘は行なっておりますが、思うような結果が残せておりません。青年会議所の価値を高めて魅力を伝え、これからの地域を担っていただける人財を一人でも多く発掘し、次世代へと繋げていける組織にして参ります。
 

【終わりに】

私は、20周年の年に入会し約10年の運動を行なってきました。その間、先輩の皆さんから多くの事をご教授いただき、多くの事を経験させていただきました。以前、ある物事に対して前に踏み出せない私が、先輩に「仕事での失敗は許されないけれど、青年会議所運動での失敗は経験となり、今後に繋がる。だから、自信を持って目標に向かって取り組みなさい。」と言われた事があります。
『私がやった仕事で本当に成功したものは、全体のわずか1%にすぎないということも言っておきたい。99%は失敗の連続であった。そして、その実を結んだ1%の成功が現在の私である。日本人は、失敗ということを恐れすぎるようである。どだい、失敗を恐れて何もしないなんて人間は、最低なのである。チャレンジして失敗を怖れるよりも、何もしないことを怖れろ。』
(本田宗一郎)
今までの自分より一歩踏み出して活動すれば、それが力となり経験となって今後の自分や職場、地域の財産となります。
会員の減少に伴い、運動や活動が萎縮傾向になりがちですが、大町青年会議所だから出来る事を確実に行ない、英知と勇気と情熱と強い自信を持って、明るい豊かな社会を築き上げていきましょう。
 


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